「会社を設立するって、どんな流れなの?」「登記以外にやることって、なにがあるの?」起業する人が最初に不安を抱く「やったことがない作業」をきちんと知りたい。

そんな思いもあって、様々なプロにお願いするのではなく、私自身でできることはすべてひと通りやってみました。そんな設立前後の一部始終を、これから起業する方の参考になればと思い、全公開いたします。

これは、4月16日の登記に向けて行動していた1週間の全記録となります。
黄…パワポやExcelを用いたデスク作業
赤…HP制作(構成を考えたり文章を書く時間を含む)
紫…インプット(大学院に通っているため)
緑…プライベート(食事などを含む)
青…睡眠

まず黄色の「事業計画準備」は、短くしようと思えば、いくらでも手を抜けます。極論やらなくてもよい。でも、そんな状態でうまくいくわけはないので、やろうと思えば「どれだけ時間が合っても足りない」。結構時間を費やしているようで、でも多くはノートにメモ書きしたり、ネットや書籍で情報を収集しているので、実作業としては進んでいる感があまりないというのが正直なところです。やはり個人的には、事業開始前にどれほど計画を組み立てられるかという部分は、最重要だと思います。以前、尊敬していた上司から「「構想→計画→実行」に分けて、それぞれ必要な問題仮設とアクションプランを明確に立ててから戦略を進めなさい」と、いつもアドバイスを受けていました。まさに、その通り。この部分に用いる(価値生産性を上げる)時間は、まだ少ないと感じています。

赤の「HP作成」は、事業次第で差が出ると思います。プロダクトやサービスが存在している企業であれば、コーポレートサイトに時間を掛ける必要はほとんどなくて、サービスそのものの価値を上げることに時間を費やすべきです。でも当社のサービスは無形ですし、なによりも会社の存在・考え方自体を知っていただくことが重要であるため、唯一のコミュニケーション手段であるHPのコンセプトや世界観の構築に時間を掛けた次第です。ご覧の通り、事業を説明するメニューよりも先に、どのようなコミュニケーションを図っていくのかという距離感やトーン設計を先んじて始めたいと思ったため、HTMLを触ったりする時間よりも、文章や企画を構成する時間が意外に掛かりました。また後日公開させていただきますが、やはり会社のビジョンやサービス概要などを公開するには、当然そのワーディングやプランのクオリティや納得感が高まらないと制作もできないわけなので、このあたりも想定以上に時間を要する(べきだ)と考えていただいたほうがよいと思います。

このような状況につき、当然睡眠時間は見る見る減っていきますが、でも意外にインプットやプライベートも確保できているので、このあたりのバランスを調整すれば、決して無理な一週間ではないと思います。

・会社の考えをきちんと明確化する(WHY、社会との関係性、コミュニケーションの在り方など)
・事業計画をできる限り解像度を上げる(HPに掲載するためではなく事業運営のために)
・これらを伝える・遂行する準備を行う(HP作成、各種ツール選定、パートナー探しなど)

このあたりが、設立前後できちんと準備すべき本質だと感じた一週間でした。

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